Kagiyama kenchiku sekkei        鍵山建築設計      Small fantastichouse story  

立川市II邸 リノベーション(耐震改修)                        リノベーション



プロローグ                                         エピローグ  

地方公共団体の耐震改修助成金の要件のひとつに、「昭和56年以前に建てられた住宅」とあります。
これは、昭和56年に建築基準法が改正になった事によるもので、これ以前の建築あるいは以後の建築かによって、耐震性が必ずしも違うと言う事とは別です。

昭和63年(1988)に購入された住宅を、
「いつか、リフォーム!!」が、達ての願いであったことに加え、昨今の多発する地震に、耐震補強を兼ねたリフォームを。と、耐震診断のご相談をいただいたのがこの耐震補強リフォーム工事のきっかけです。

・・・ですので、
まだ、建替えたり大がかりなリフォームをするほど老朽化している訳ではありません。
ごくごく普通に1階にダイニングキッチンと和室があり、生活するには何の問題もない住宅なのですが、「もっと!!快適に暮らしたい」とのご相談をいただき、ワンフロアワンルームに生まれ変わります。
可能な限り自然素材を使い、白や明るい木の色を活かし、オリジナルな造作工事を山ほど取り込んで、たおやかに暮らすご夫妻の第2の人生を間もなく迎えるにふさわしく、やさしいやわらかな家が完成します。


2013.06.17  建築設計監理契約を締結致しました。
重要事項説明も行いました。 
2013.10.28
工事請負契約が締結されました。
2013.11.08
現場監督及び大工さんに現場説明を行いました。
2013.11.18




解体工事が始まりました。

耐震補強工事を兼ねたリフォーム工事が始まります。

外部は玄関廻りが変わります。タイルの外壁とアルミの扉から、唐松の外壁とタモ無垢の扉に衣装替えです。

玄関のあかりはそのままで、親しみのある雰囲気は残ります。

きっと、家人と来訪者をやさしく迎え入れてくれることでしょう。











思ったよりも断熱材がしっかり充填されていました。













雨水のしみがありました。

原因と思われる上階のバルコニーの防水を下地から全てやりかえます。








2013.11.22



壁の耐震補強が始まりました。

バランスよく、南北方向と東西方向に耐震壁を配置します。














建具の打合せです。
特に玄関ドアはタモ無垢本実を使用し、
ステンドグラスが嵌め込まれます。
図面通りに仕上げて頂くために重要な
打合せになります。

2013.11.26


2階のホールの壁に新規に筋かいが入りました。
節の無い、釘の引き抜きに強い材を使用します。



















2階の母屋下りの部分にも筋かいが入りました。


2013.11.29



2階ホールの壁に耐震用の構造用合板が張り付けられました。
2階梁から小屋梁まで達せしめることが必要です。



















2階和室の既存壁に、漆喰塗用の下地処理を施しています。




2013.12.03
 
耐震補強壁面に断熱材が充填されました。

この断熱材はリサイクルペット樹脂から製造され、有害物質は一切不使用、耐候性が高く、湿気を吸わない高い透湿性能があり、防火性能も高いです。
2013.12.06




リビングの北側に新しく地窓サッシが取付けられました。

風通しがとてもよくなります。

















2階和室であった床に唐松無垢のフローリングが張られます。

人にやさしい材料です。
図面通りであることを確認しました。









2階バルコニーの防水下地です。新しくしました。

合板2重張りとなっています。

2013.12.13






新規にFRP防水が施されました。

雨漏り、これで大丈夫です。

















リビングの既存の障子枠が取付けられました。
障子を引き分けにすることで、より一層明るさを感じることができます。

横のラインも効いています。












2階バルコニーの下部は外気に面しているところ、念入りに断熱材を充填しました。









新たに入口になる部分があけられました。




2013.12.20















キッチンの床下収納庫の下地を造っています。
少し大きめの収納庫になります。




















既存の階段の上に、新しく無垢の板を張っています。素足でも気持ちいい階段に変わります。












新しくダイニングになるところにちいさな窓を設けます。その下にベンチを造り付けます。
少しニュートラルな気分になれる場所です。














細かい部分の納め方を検討しています。監督さん、大工さんと共に確認し合います。















洗面所の入口のドアを引戸に替えます。
南北の風を通しやすくするためと、できる限り開けておくことで開放感を得ることができます。














リビングの入口引戸は天井までとし、普段開けておくことでリビング・ダイニング・キッチンが一体空間になります。










新しい玄関スペースです。
少し小さめですが広々と見せる工夫がいっぱいです。






玄関の床は、この見本のような洗い出しに、玄関ドアのステンドグラスに合わせ、少しビビッドな色を加え、国産材の石の趣とともに、楽しい床になるようアレンジしたいと思います。
2013.12.20





玄関枠の下端を工夫しました。
玄関とポーチ側の枠下端の一部をカットし、少し浮かしています。タモ無垢枠に雨水等の浸み込みを低減し、長持ちさせるためです。













天井がつながりました。
気持ちいいです。




2014.01.08


















外部玄関廻りが仕上がってきました。
唐松の外壁がとてもいい感じです。














玄関建具の位置を出来る限り玄関側とし、外壁の板を回り込ませ、雨掛かりを低減しています。ちょっとしたことですが建具の持ちが違います。













玄関脇の既存掃出しサッシが効いています。
明るさと通風を確保しています。

玄関に入ってすぐに、左右に抜けてますので、広がりを感じます。














ダイニングにベンチ台が出来ました。
下部にキャスター付きの物入と上部にベンチクッションが設置されます。
ダイニング用というより、家事の合間の読書や趣味等のため、又は、ボーとすることができる、そんな場所です。













大きめの床下収納庫が取付けられました。
床板の目が揃っていて、いいです。













リビングの既存柱、鴨居、敷居等の洗いを専門の職人さんが施しています。たのしみです。













キッチンの造り付け家具が出来上がりました。
杉板無垢の厚みが効いて、とてもいいです。







キッチン側からみる下駄箱の裏面です。
玄関との間に適度な開口を設けています。来訪者とのやりとり等、ここで済ますことが出来ます。下駄箱の裏面にはコルクボードを張ることになっています。便利に使えます。










玄関ホールの杉板の壁が出来ています。

杉板の面を広く見せることで、杉本来の良さが醸し出されます。無垢の良さは経年と共に変化をし良さが増してきます。美しいです。








新規にリビングに地窓を設けました。
外部に筋かい用のステン金物が取付けられています。木製面格子を取付けるために利用します。
2014.01.10
















既存の吊り押入の敷居・鴨居等の洗いが終了しました。
襖は化粧直しにいっています。出来上がりが楽しみです。



















2階のホールに手摺が付きました。既製品と違い、がっちりした安心感があります。使うほど人に家に馴染んでいきます。














ベンチ台と脇の木製ボックスが出来ています。
木製ボックスには長ものをいれます、とりわけ掃除機を想定しています。すぐ取り出せるのがいいです。下部キャスター付物入は趣味の物、思い出の物を詰め込み、時々眺めることが出来ます。









キッチンの天袋です。
下から開きます。ソフトダウンステー付です。任意の位置でとまり、ゆっくり閉まります。耐震用ラッチ兼用のキャッチが付きます。とても安心です。








キッチン側から玄関の戸がみえます。
対面式なのでワクワク感が生じます。オリジナルのなせる業です。
現況は仮の合板で閉じられています。











リビングの地窓に面格子が付きました。
米松で仕上げています。水に強いのがいいです。









外部からの面格子です。
見るからに堅牢にできていて、防犯上有効です。上部にうすくすっきりした水切り鉄板を被せます。長く持たせる意味と少しぐらいの雨では影響ないようにするための工夫です。






玄関ポーチの窓に取り付ける面格子です。
タモ無垢です。
玄関戸と共材です。材料を少しおごることで互いに引き立てあいます。









階段の途中の天井部にロールスクリーン用の横板を取付けました。
エアコンのはたらきを有効にさせるためです。
2014.01.15




洗面室に棚板が出来ました。
収納量がありますので重宝すると思います。

















リビングの障子の洗いが終わりました。
障子がよみがえります。たのしみです。








2階洋室の柱等の洗いが終わりました。
新築時のようにきれいになりました。
押入の襖はニリューアルし、色鳥の子が貼られます。たのしいお部屋にかわります。
2014.01.17


玄関床のガラス玉の位置がきまりました。
少しですので、気が付いたときだけこころキラキラになれると思います。
















コンクリートブロック塀を木製フェンスにかえます。
大地震に備えます。横張とし、板と板の間に隙間を設けることで人の動きがわかります。防犯としても有効です。ポストは親しみのある今までのものを使用します。伸縮門扉は新設になります。



2014.01.24














 
杉壁に塗装が施されました。
杉板の幅つぎ材です。厚みが3センチ、木裏木表の面を互い違いに貼り付けることで、そりを防ぐ手立てを講じています。経年の変化を楽しんでほしいと思います。







 








トイレの棚板の受材が取付けられました。
既存壁に取付ける工夫がされています。














階段廻りの塗装が始まります。
薄い段板を浮かせ、軽快な階段に見せるよう工夫しています。出来上がりがたのしみです。












壁にコバウが貼られました。
漆喰の下地紙ですが、仕上のようにきれいです。














玄関扉のステンドグラスの取付方について、現場監督と打合せをしました。
手作りの本物の良さが際立ちます。
















コルクボードが下駄箱の裏面に貼られました。
味わいのある素の感じがいいです。











ベンチ脇の物入れの可動棚です。
ダボ穴に当る部分がくり抜かれています。言われなくてもキチンとした仕事、うれしいですね。







玄関廻りに塗装が施されました。
唐松のよさを浮きだたせるよう、色づけなしで仕上げました。
2014.01.31


























ステンドグラスがドアに取り付けられました。
玄関の顔になります。いいです。


















木製フェンスの主柱が据えられました。
溶融亜鉛メッキなので長持ちします。


















階段の既存部分がホワイト塗装されました。
広々と感じます。













漆喰が塗布されました。
落ち着きのある色に仕上がりました。













2階ホールにも漆喰が塗布されました。
照明がもとの位置に取付けられました。
















キッチンの照明が付きました。












キッチンからみた玄関扉です。
いい感じです。












リビングの壁漆喰が塗布されました。














漆喰と障子がよくあいます。














1階のベンチまわりも漆喰が塗布されました。















障子の持つ、うつくしさがでています。














ダイニングから見たリビングです。
いい雰囲気です。


花浅葱色の鳥の子がすてきです。











玄関の板壁にステンドが映り込んでいます。
いい感じです。













玄関廻りが整いました。
人を向かい入れてくれる玄関です。
2014.02.03




洗面化粧台がはいりました。
シンプルで使いやすいです。





















玄関土間のガラス玉がいい感じです。












慣れ親しんだ照明器具が復活しました。唐松の板と合い、いっそう、やさしい明かりになりました。
2014.02.06

































階段の唐松の段板があらわれました。
不均質な模様が動きを与え、たのしい階段になりました。




このページの先頭へ










襖表が新しくなりました。
暗黄丹色の鳥の子が漆喰に合います。











障子紙が貼られました。
ワーロン紙で丈夫です。









ベンチクッションが付きました。
使うほど馴染んできます。
ホッと一息つけます。
キャスター付の物入も使い易そうです。











玄関ホールとダイニングの照明が付きました。
暮らしを楽しくしてくれる装置でもあります。














玄関の木製ブラインドがすてきです。











玄関の洗い出しも趣があります。
適材適所です。











洗濯機パンが取付けられました。
埋め込み式で、でっぱりが無く使いやすいです。













収納付の三面鏡です。












杉三層パネルに細工を施した建具です。
愛着がわきます。











洗面用の照明が付きました。











既存のキッチンが改装部分に馴染んでいます。






傾斜していたコンクリートブロック塀が、新たに木製の塀になりました。














いい雰囲気です。


















キッチン収納にクード赤がピタッと入りました。












キッチンの木製ブラインドが付きました。
玄関と同じ、光を調整します。















洗面室の引戸が付きました。
たての小間返しが効いています。
とてもいい感じです。











トイレの建具が取付けられました。
洗面室同様にいいです。

完成しました。
2014.02.10 無事引き渡しが終了しました。

クライアントに喜んでいただき、設計者冥利につきます。ありがとうございました。


エピローグ                                         プロローグ

打合せの中で、幾多のご意向をお聞きしているうちに、お孫さんが遊びに来る時に快適な空間作りにもなりました。
ワンフロアーがワンルームになることによって、
みんなでわいわいガヤガヤと、楽しいひと時を過ごせる空間が実現し、
その空間の中で、各々が適度な快適を持つ。
そんな耐震リフォームでした。
そして、
引越しをして、そのお孫さんが遊びに来たら、まず、ベンチコーナーに座ったそうです。
これは、単にものめずらしいのとは違い、
フロアーの真ん中にあり、家族皆の動きが分かり、
それでいて”すこーし”囲まれたスペースでもあり・・・
何とも言えない・・・空間の中の自分の存在感を感じたからなのでしょう。
心が落ち着き、安心を得られる、ゆったりお茶するに相応しいスペースになったと
お孫さんが立証済してくれたのですね。

無垢を中心とした木材も、クライアントさんにふさわしいやさしい材料をふんだんに使いました。
又、ふすま紙やロールスクリーン、木製ブラインド、ベンチクッションなどのファブリックなども
クライアントさんのイメージそのままを取り入れ、
耐震診断では0.18だった耐震評点が1.0を超える丈夫な構造で囲まれた建物の中で、
ふわぁ~としたやさしい住宅に生まれ変わりました。




■クライアントさんから「御礼と近況」のメールが届きました

いろいろお世話になり、有り難うございました。
おかげさまで、荷解き、かたずけも、だいぶ進みまして、落ち着いてまいりました。
子供たちや孫たちも、リビングのソファーが気に入り、来宅すると
必ずここに座ります。
旅行にいき、半端な旅館に泊まるより快適です。
益々のご活躍をお祈りしております。



                                

 

 メンテナンス工事 玄関ドア塗装写真(画像をクリック!)

お気に入りのドアの下部が少し色落ちしてきましたので、塗り替えをされました。
丁寧ないい職人に出会い、きれいに元通りになりました。えてして、塗装屋さんに直接依頼しますと、
どうしても、よく見せようと頑張り過ぎて、厚塗りのテカテカになり、
元も子もなくなるように思われます。
そういった意味でも、設計者の監理が入ると、塗装屋さんも指示の下で塗りますから、
肩肘張らずに自然な仕上がりになり、風合いが増します。
たかが塗装されど塗装であります。木の塀の写真はクライアントの塗装です。
メンテナンスをマメにする方、いい感じに仕上がっていて、感心することしきりです。